Huawei と HP ink が Wi-Fi 特許ライセンスで合意 / UPC はパテントプールを拒む企業を「ライセンス取得の意思がない」と判断 / Wilus が TP-Link に対し新たに特許侵害を主張 / AV2 特許プールの設立に向けた動き / ほか多数
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先週、Huawei は、「特定の Wi-Fi 特許」を対象として、HP と複数年にわたるグローバルな特許クロスライセンス契約を締結したことを発表しました。
HP は 2025 年 11 月に、Huawei も設立時の特許権者として参加していたシズベルの Wi-Fi 6 パテントプールのライセンシーとなっていました。今回の新たな二社間ライセンスは、Wi-Fi 6 パテントプールのライセンス対象には含まれておらず、その後継プログラムである Wi-Fi Multimode にも含まれない、より初期の Wi-Fi 世代に関する Huawei の特許が対象と報じられています。
今回の契約が、標準必須特許(SEP)ライセンス案件には珍しく、一般メディアの注目を集めることになるとは、ほとんど誰も予測していなかったでしょう。私たちの業界から見ればごくありふれた取引ですが、米国の報道機関は、シリコンバレーの巨大企業と中国の大手テクノロジー企業との 間の驚くべきコラボレーションの一例として取り上げました。
しかし、HP は声明の中で次のように説明しています。「Wi-Fi 技術を対象とした標準必須特許ライセンスは業界全体で広く使用されているものであり、Wi-Fi に接続する製品を扱っている企業にとってはありふれています。」
標準規格は、世界がつながりを維持するための仕組みの基盤です。そして、こうした規格への継続的な投資を可能にするのが特許ライセンスです。しかし、産業界、メディア、政府も含め、この点を理解している人はあまり多くなく、エコシステムにリスクをもたらす原因となっています。
その他のニュースとして、統一特許裁判所(UPC)は、公正、合理的、非差別的(FRAND)な条件を満たすためにはパテントプールのライセンサーが二社間ライセンスの提案を行う必要があると、実施者側が主張した案件について判断を示しました。同裁判所のハンブルク支部は、HMD に対する差止命令を Fraunhofer に認め、HMD が二者間でのライセンス条件に固執することには正当な理由がないと判決を下しました。裁判所は、ライセンサーは原則として、FRAND ライセンスを取得するための手段をひとつ提供すれば十分であり、パテントプールへの参加はこの要件を満たす場合もあるとの考えを示しました。
そのほか、Wilus がカリフォルニア州中部地区裁判所で TP-Link に対して新たに Wi-Fi 特許侵害の主張を提起しました。また、AV1/AV2 分野において新たなパテントプール立ち上げの動きがあることが明らかになりました。
以下に紹介する記事は、内容に賛同しているためではなく、指摘する価値がある注目すべき情報と思われる ため取り上げていることをご了承ください。
マーケット
Huawei は、HP Inc との間で、複数年にわたる特許クロスライセンス契約を締結したことを発表しました。対象となるのは、シズベルの Wi-Fi 6 プールのライセンスの範囲外に当たる特定の特許です。詳細はこちら(Huawei プレスリリース)
Access Advance は、AV1/AV2 のデバイスとソフトウェアを対象とするパテントプールの創設に取り組む予定であることを発表しました。詳細はこちら(Access Advance)
Sun Patent Trust は Vivo と和解に達し、その結果、セルラー SEP をめぐる UPC での訴訟は取り下げられました。詳細はこちら(ip fray) 🔒
Malikie Innovations は、UPC やインドにおける訴訟も含め、Xiaomi とのライセンスに関する紛争で和解しました。詳細はこちら(ip fray)🔒
法務関連
UPC ハンブルク支部は、Fraunhofer との紛争において HMD を「ライセンスを取得する意思のない実施者」と認定しました。HMD は AAC プールからのライセンス提案を拒否し、ドイツの特許権者である Fraunhofer に二社間ライセンス条件を求めていました。詳細はこちら(ip fray)🔒。MLex も参照 🔒
シズベルの Wi-Fi Multimode パテントプールのライセンサーである Wilus は、TP-Link に対して米国で新たな特許侵害訴訟を提起し、カリフォルニア州中央地区で 4 件の特許を主張しました。詳細はこちら(IAM)🔒。ip fray も参照🔒
InterDigital は、Disney が UPC の差止命令を回避するために VP9 を使用していることについて、顧客体験の質が落ちている一方で、Disney は依然として、ライセンスを取得していない SEP を侵害し続けていると主張しています。詳細はこちら(IAM) 🔒
機器ベンダーの Nokia および Ericsson の支持を受けた米国の通信事業者の大手 3 社は、ASUS が支援するライセンス企業 Celerity IP に対してテキサス州で提起した陪審裁判で勝訴しました。詳細はこちら(ip fray)
政策と意見
中国政府は、AI モデル学習やその他の商業用途のために膨大な量の知財関連データを利用できるようにする計画を発表しました。詳細はこちら(MLex) 🔒
USPTO の前長官代理の Coke Morgan Stewart 氏が、イノベーション推進協議会の会長兼 CEO としての初めてのインタビューに答えました。詳細はこちら(ip fray)
戦略と分析
シズベルの POS パテントプールは、二社間ライセンスや紛争が表面化し始めているこの分野において、SEP ライセンスを簡素化する機会を提供しています。詳細はこちら(MLex)🔒
ミュンヘン 第一地方裁判所第七法廷が発行した FRAND ガイドラインの完訳版が刊行されています。詳細はこちら(Dr Stephan Dorn on LinkedIn)

