AI スケールアウトネットワーキングについて

GPU、アクセラレータ、ストレージシステムをつなぐネットワークインフラストラクチャは、AI や高性能コンピューティングのワークロードをデータセンターで処理するうえで重要な役割を果たします。AI スケールアウトネットワーキングプログラムは、こうした基盤技術の実現を可能にしたイノベータに適切な対価を還元するとともに、データセンターエコシステムのライセンスに透明性をもたらすことを目的としています。

本プログラムは、次の 3 つの技術を対象としています。

InfiniBand:サーバーおよびストレージ接続用のチャネルベーススイッチ型ファブリック接続アーキテクチャであり、業界標準として広く採用されています。超低遅延で RDMA をネイティブでサポートする、ロスレス伝送を特徴とし、強力なスーパーコンピュータから大規模な AI クラスタまで、世界で極めて高い性能が求められる厳しい環境に対応します。InfiniBand Architecture Specification は、InfiniBand Trade Association によって公開および維持されています。

RoCE v2:RDMA over Converged Ethernet バージョン 2 は、リモートから直接メモリーにアクセスする機能を標準イーサネットネットワークに提供するプロトコルです。2010 年にリリースされたオリジナルの RoCE 仕様を発展させたもので、レイヤー 3 ネットワークを介したルーティングを可能にすることにより、ハイパースケールのデータセンターの大規模展開を支える重要な役割を果たしてきました。RoCE v2 規格は、InfiniBand Trade Association によって公開および維持されている、包括的な InfiniBand Architecture Specification 内で定義されています。

Ultra Ethernet:AI と高性能コンピューティング分野で高まる帯域幅と通信遅延に対応するよう設計された、オープンで相互運用可能なネットワーク技術です。ハイパースケーラー、チップメーカー、ネットワーク機器ベンダーなどが参加する Ultra Ethernet Consortium(UEC)によって策定されたこの仕様は、有線接続によりこれまでにない速度と規模でデータを転送する方法を定義したものです。UEC v1.0 仕様は 2025 年 6 月に発表され、v1.0.2 は 2026 年 1 月にリリースされました。

これら 3 つの技術は、AI トレーニングから推論環境、高性能コンピューティング、クラウドインフラストラクチャまで幅広い用途を支えています。つまり、演算負荷の高いワークロードにおいて、高速で信頼性が高くスケーラブルなネットワークを必要とするあらゆる環境で活用されています。

成功するパテントプール構築に必要な実績と専門性を有するシズベル

シズベルは、欧州最大かつ最も長い歴史を持つパテントプール運営企業であり、ネットワーク技術分野においても、多くのライセンスプログラムを成功に導いてきた豊富な実績を有します。

当社の Wi-Fi 6 プールは、3 年間で 40 社を超えるライセンシーを獲得し、その中には Acer、Cisco、HP、Huawei、Netgear など業界の大手企業が含まれています。この成功を受け、Wi-Fi 6 と Wi-Fi 7 の両方をカバーする後継プール、シズベル Wi-Fi マルチモードパテントプールが 2026 年 1 月に立ち上げられました。同プログラムの参加企業は 10 社に拡大し、Sony や HP Enterprise などのライセンシーとの契約も発表されました。これらのパテントプールは、長らくライセンス供与の仕組みが複雑で不透明とされていた技術分野における、画期的なプログラムでした。

シズベルチームにとって、AI スケールアウトネットワーキングプログラムは、ワイヤレスネットワーク技術から有線ネットワーク技術へと取り組みを広げる自然な発展であり、当社は技術面・事業面双方から市場環境を理解するため多大なリソースを投入してきました。

業界でも類を見ない Sisvel Tech 部門は、仕様の詳細な分析を実施し、必要機能とオプション機能をマッピングして、関連する特許ポートフォリオを特定しました。一方、当社の事業開発チームは、有線ネットワークライセンス環境を理解するため、業界全体との対話を通してステークホルダーと連携を図っています。

こうした徹底した準備により、今後パテントプールの設立へと進んだ折には、ライセンサーとライセンシーの双方にとって魅力的なライセンスプログラムを実現できると言えます。

特許の募集

募集対象となる特許

シズベルは、InfiniBand、RoCE v2、または Ultra Ethernet 技術実装に不可欠な特許の提出を受け付けています。対象となる特許は以下を含みますが、これらに限定されません。

  • RDMA トランスポート

  • ロスレストランスポート

  • ロードバランシング

  • 前方誤り訂正および信頼性メカニズム

  • 輻輳管理およびフロー制御

  • 信頼性および再送信

  • QoS

  • 適応型ルーティングおよびパケットスプレー

  • 柔軟な配信順序

  • エンドツーエンドテレメトリ

  • その他、InfiniBand、RoCEv2、Ultra Ethernet 実装に不可欠な技術

特許権者の皆様にご提出いただきたい情報

シズベルでは、パテントプールへの採用可否を評価するため、特許権者の皆様に対し、以下の仕様に特許をマッピングしたクレームチャートを少なくとも 1 件提出することを求めています。

ご提出いただいたすべての情報は機密情報として扱われ、パテントプールの設立と評価の目的にのみ使用されます。特許権者の皆様には、パテントプール設立プロセスに確実にご参加いただけるよう、できるだけ早期の提出を推奨しています。

お問い合わせ

関連する特許を保有する企業の皆様からのご応募をお待ちしています。申請テンプレートおよびその他の手続きの詳細については、以下までお問い合わせください:AIpools@Sisvel.com

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