英国最高裁判所が Tesla に有利な判決 / シズベルが第二の AI プールを計画 / Dolby が Via HEVC/VVC 売却に関する詳細を発表 / 東京高等裁判所が SEP の調停に取り組む / ほか多数

カテゴリ
週刊まとめニュース
日付
2026年8月03日

Sisvel Insights 週刊まとめニュースの最新号へようこそ。この 7 日間で目に留まった SEP の世界に影響するニュース、分析、データポイントをまとめてお届けします。

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先週は、大きな注目を集めていた Tesla 対 InterDigital 訴訟における英国最高裁判所の判決が大きな話題となりました。5 人の裁判官からなる合議体は、全員一致の判決で、プールライセンスの条件が公正、合理的、非差別的(FRAND)であるかどうかを判断する管轄権が英国の裁判所にあるとの判断を示しました。これにより、特許裁判所および控訴裁判所のこれまでの判決が覆されることになりました。

これを受け Tesla は、特許裁判所において、InterDigital がライセンサーとして参加する 5G プログラムを通じて提供される英国の標準必須特許(SEP)の利用に対して Avanci が提示しているロイヤルティ料率が過大であるかどうかについて、判決を求めることが可能になりました。

ただし、Bristows の Naomi Hazenberg 氏と Patrick Newlands 氏は、Kluwer Law Blog で次のように述べています。「今回の判決は、プールまたはプラットフォームの管理者が FRAND の義務を負うと最高裁判所が認定したわけでもなければ、特定のライセンサーの SEP を利用できる唯一の FRAND ライセンスはグローバルプラットフォームライセンスでなければならないとの結論が下されたわけでもありません。最高裁判所が示したのは、こうした点に関して審理すべき重大な問題が存在するということに過ぎません。これらの争点は今後、特許裁判所に差し戻され、実体法に基づいて判断されることになります。したがって、この件はこれで決着したというわけではないでしょう。」

そのほか、IAM の独占インタビューで、シズベルの AI プール部門責任者である Willy Chang が、光インターコネクトに特化したライセンスプログラムの立ち上げ計画や、すでに発表済の Ultra Ethernet プログラムの対象範囲拡大を明らかにしました。Dolby は、Via Licensing の HEVC/VVC パテントプールを Access Advance へ 2,500 万ドルで売却したことを発表し、売却後も同社が「Access Advance の運営および資金調達に関する決定に対して、支配権はないものの、重要な影響力を行使する能力」を有していると説明しています。一方、日本では、東京高等裁判所が SEP の司法調停と呼ばれる制度を設ける計画が注目されています。

以下に紹介する記事は、内容に賛同しているためではなく、指摘する価値がある注目すべき情報と思われるため取り上げていることをご了承ください。

マーケット

シズベルは、光インターコネクトを対象とする AI に特化した第二のパテントプール構想に加え、すでに発表済の Ultra Ethernet プログラムの対象範囲拡大も発表しました。詳細はこちら(IAM)🔒。MLex も参照 🔒

Dolby は、Via Licensing の HEVC/VVC ライセンスプログラムを、総額 2,500 万ドルで Access Advance に売却したことを明らかにしました。詳細はこちら(IAM) 🔒

LexisNexis Intellectual Property Solutions の最新データによると、シズベルの POS パテントプールに参加している 44 社のライセンサーが、セルラー SEP ファミリー全体の 50% 以上を保有していることが明らかになりました。詳細はこちら(Sisvel Insights)

Qualcomm Technology Licensing は、第 3 四半期の収益が 12 億ドルを上回り、前年同期比 3% 減となりました。詳細はこちら(Qualcomm 投資家向け情報)IAM も参照🔒

InterDigital は、第 2 四半期の決算発表において、年間経常収益ランレートが過去最高の 6 億 2,600 万ドルに達したことを明らかにしました。詳細はこちら(InterDigital プレスリリース)。IAM も参照 🔒

ライセンス企業の Longhorn IP は、Samsung Electronics と 5G の SEP ライセンス契約を締結しました。詳細はこちら(ip fray) 🔒

法務関連

英国最高裁判所は、Tesla の InterDigital および Avanci を相手取った FRAND の申し立てにおいて、Tesla 側の主張を支持し、高等裁判所での審理継続を認める決定を下しました。詳細はこちら(英国最高裁判所のプレス概要および判決全文)。Kluwer Patent Blog 1Kluwer Patent Blog 2IAM🔒、ip fray、および MLex も参照🔒

InterDigital が統一特許裁判所(UPC)の差止命令を勝ち取ったことを受け、Disney は、主要な欧州市場におけるストリーミングサービスの高画質動画再生機能を停止しました。詳細はこちら(ip fray)

韓国の ETRI慶煕大学は、動画関連特許の侵害を理由に、ソーシャルメディアプラットフォームの Snap に対して特許侵害訴訟を提起しました。詳細はこちら(ip fray)

政策と意見

InterDigital 対 Disney における UPC の最新の判決は、ストリーミングサービスがコンテンツやブランド、配信に基づいて構築されているだけでなく、特許技術インフラにも支えられていることを改めて認識させる有益な事例です。詳細はこちら(Romain Lobera、LinkedIn)

SEP エコシステムは進化し続けると考えられますが、業界は、「イノベーションへの適切な報酬」「技術普及の推進」「不必要な摩擦が軽減される環境の構築」という基本的な目標に向けて引き続き注力する必要があります。詳細はこちら(ip fray)

米国特許商標庁(USPTO)の Coke Morgan Stewart 副長官が退任し、民間企業に復帰することを発表しました。詳細はこちら(Coke Morgan Stewart on LinkedIn)

戦略と分析

東京地方裁判所は、日本の SEP エンフォースメント停滞を打開するため、国際ライセンス紛争に対応する新たな司法手法として司法調停制度の再構築を進めています。詳細はこちら(MLex) 🔒

イングランド・ウェールズ高等法院は、Nokia と Acer/ASUS の仲裁手続きについて、通常は公表されない興味深い詳細を明らかにしました。詳細はこちら(IAM) 🔒

次世代の主要な SEP ファミリーはコンピューティングインフラ分野から生まれる可能性があるとの分析。詳細はこちら(Cobelty Newsroom)

ミュンヘン第一地方裁判所は、2026 年上半期に 150 件を超える特許侵害訴訟を受理しました。詳細はこちら(ip fray)

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