POS プールのライセンサーが 30 社に達し、ロイヤリティ料率の決定も間近 / UPC の仲裁センターが運営を開始 / 欧州委員会が IPRED の再開に慎重姿勢 / WIPO が FRAND に関する経済報告を発表 / ほか多数
Sisvel Insights 週刊まとめニュースの最新号へようこそ。この 7 日間で目に留まった SEP の世界に影響するニュース、分析、データポイントをまとめてお届けします。
** ここをクリックすると、毎週月曜日に本ニュースレターを直接メールで受け取ることができます **
POS(販売時点情報管理)の標準必須特許(SEP)を対象とするシズベルの最新パテントプールは、4 月初めに立ち上げられ、Huawei、LG Electronics、Nokia の 3 社が創設ライセンサーとして参画しています。設立以来、このプログラムへの関心が急速に高まっています。先週には、現在 30 社の企業がこのプールを通じて SEP を提供していることが発表されました。今後数週間で参加企業はさらに増える見込みです。このニュースを受け、シズベルの最高知財責任者である Heath Hoglund も、プログラムのライセンス料率を決定する手続きの進捗状況について公表しました。同氏によれば、ライセンサーとライセンシー候補企業の双方がこのプロセスに関与しており、「双方にとって公平でバランスの取れた成果をもたらすロイヤリティ料率の妥当性を検証しています。今後数ヵ月以内に、プールライセンスの提供条件の詳細を発表する予定です。」と述べま した。
また先週、統一特許裁判所(UPC)の特許調停・仲裁センターが運営を開始しました。同センターは、特許案件に特化した世界で唯一の裁判外紛争解決手続きを行う機関です。FRAND の問題を扱う具体的な規定を設けており、UPC 加盟国のすべてに対して拘束力のある裁定を下すことができるため、今後 SEP をめぐる紛争に大きな影響を与える可能性があります。そのほか、欧州委員会は、施行から 20 年を迎える EU 知的財産執行指令(IPRED)の再開について慎重な姿勢を示しました。一方、世界知的所有権機関(WIPO)は SEP ライセンスの FRAND 条件の算定方法についての新しい経済報告書を発表しました。
以下に紹介する記事は、内容に賛同しているためではなく、指摘する価値がある注目すべき情報と思われるため取り上げていることをご了承ください。
マーケット
シズベルの POS パテントプールのライセンサーが 30 社に達し、プログラムチームは実施企業と積極的に協議を進めています。詳細はこちら(Sisvel Newsroom)
MediaTek が、LG Electronics、Alibaba、NEC から特許を取得しました。詳細はこちら(ip fray) 🔒
法務関連
統一特許裁判所(UPC)の特許調停・仲裁センターが、6 月 2 日に、スロベニ アのリュブリャナに開設されました。詳細はこちら(PMAC ウェブサイトのニュース)。IAM も参照🔒
ASUSTeK のライセンスエージェントである Celerity IP は、デリー高等裁判所に Oppo を提訴し、セルラー SEP の訴訟キャンペーンをヨーロッパ以外に初めて拡大しました。詳細はこちら(IAM) 🔒
UPC 控訴裁判所は、Kodak 対 Fujifilm 事件において第一審判決を一部覆した一方で、係争中の特許の英国が対象となる部分に関する侵害申し立てについては管轄権を認めるという下級裁判所の決定を支持しました。詳細はこちら(IAM) 🔒
政策と意見
欧州委員会は、一部の欧州議会議員から特許訴訟における比例性と差止命令について再検討を求められているにもかかわらず、EU の知的財産執行指令の再開には慎重な姿勢を示しています。詳細はこちら(MLex) 🔒。ip fray も参照
中国では、行政による特許裁定と調停のためのガイドライン案が発表されました。Huawei は、すでにこの制度を利用して SEP を巡る複数の紛争を解決しています。詳細はこちら(PRIP Research)
ブラジルでは、国内の裁判所での手続きを妨害または無効化しようとする外国の訴訟差止命令や暫定ライセンスに、対抗措置を導入する法案が提案されています。詳細はこちら(IP Forefront)
SEP のライセンサーとライセンシーの交渉に行き詰まりが生じた場合、調停は、より建設的な議論の場を提供し、現実的な解決への道筋を築くとの見解が示されました。詳細はこちら(Patricio Delgado、LinkedIn)
米国の研究開発機関 Ofinno は、ア ウトライセンスの制限により、中小企業の規格策定を奨励する USPTO のプログラムを利用できない状況にあると述べています。詳細はこちら(IAM) 🔒
戦略と分析
アナログ信号やテレテキスト、Wi-Fi やコーデックなど、テレビ関連技術は、シズベルの事業発展を語るうえで欠かせない中心的要素です。詳細はこちら(Sisvel Insights)
WIPO は、SEP ライセンスにおける FRAND 条件の決定方法を分析した経済報告書を発表しました。詳細はこちら(WIPO)
パテントプールの料率は一般的に FRAND、あるいは FRAND 料率を下回ると見なされる一方、大幅な取引コストの削減が反映されているため、二社間ライセンスのベンチマークには適していません。詳細はこちら(IP Finance)
医療技術分野には多くの課題が存在するものの、SEP 保有者はライセンス供与の機会を求め、同分野への関心を高めています。詳細はこちら(MLex) 🔒
特許審判部(PTAB)への当事者系レビュー(IPR)およびポストグラントレビュー(PGR)の申立件数は減少していますが、地方裁判所の特許訴訟件数の増加にはつながっていません。詳細はこちら(MLex) 🔒
