英国で標準必須特許仲裁の大きな勝利 / UPC が ZTE 対 Samsung 訴訟で判断を下す / Wi-Fi マルチモードプールが訴訟解決の道筋を示す / シズベルの POS プールが拡大中 / ほか多数
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Nokia は英国控訴院で大きな勝利を収め、昨年 12 月に高等法院が命じた暫定ライセンス条件から解放されるとともに、3 名の裁判官から成る判事団を説得し、Acer および ASUS が提起した RAND 裁定訴訟について、恒久的停止命令を勝ち取りしました。
Arnold 高等法院判事が執筆したこの判決において最も注目すべき点は、仲裁手続きに対する前向きな姿勢です。Nokia は、Acer と ASUS(および控訴審手続き前に和解した Hisense)に対し、「調整可能なライセンス提案」を提示していました。これは、コーデック標準必須特許(SEP)に関する暫定的なライセンスを即時付与しつつ、ICC の仲裁を通じて最終的な条件が決定されるという内容でした。第一審では、この提案は Nokia の RAND 義務を満たさないと判断されましたが、控訴裁判所は今回これを覆し、義務は履行されたとの判断を下しました。この判決が効力を維持することになれば(さらなる上訴の可能性はありますが)、SEP 保有者にとって、英国 における暫定ライセンスや世界的な FRAND 料率決定訴訟を回避する道が開かれる可能性があります。今後、世界的な SEP をめぐる紛争において仲裁がより大きな役割を果たすかが注目されます。
そのほか、統一特許裁判所(UPC)は、ZTE と Samsung の間でのライセンス更新契約に関する FRAND 条件について見解を示した、最新の SEP 関連の裁定機関となりました。同裁判所のマンハイム支部は当事者双方に和解案を提示し、Samsung が ZTE に対し、2028 年までのライセンス料として 6 億 4,000 万ドル、あるいは 2029 年までのライセンス料として 7 億 3,000 万ドルを支払うことを提案しました。この提案は、ミュンヘンおよび重慶の裁判所による先行判決とおおむね一致しています。一方、英国高等法院はこれよりも大幅に低い精算支払額を示しました。
また、シズベルの Wi-Fi マルチモードプログラムマネージャ、Giorgia Varvelli による新たな記事も公開され、同プールが紛争解決の効率的な手段となる仕組みを解説しました。さらに、シズベルの POS パテントプールは、新たなライセンサー 3 社の参加を発表しました。
以下に紹介する記事は、内容に賛同しているためではなく、指摘する価値がある注目すべき情報と思われるため取り上げていることをご了承ください。
マーケット
KT Corporation、Quectel Wireless Solutions、三菱電機が、シズベルの POS パテントプールにライセンサーとして参加しました。詳細は こちら(Sisvel Newsroom)
Access Advance が Via LA から最近買収した HEVC/VVC プールのライセンサー各社は、プールの新たな管理者としてシズベルを任命するかどうかについて投票を行う予定です。詳細はこちら(IAM) 🔒
Qi ワイヤレス技術をめぐる Philips と Belkin の紛争が和解に至りました。詳細はこちら(ip fray)
法務関連
イングランドおよびウェールズ控訴院は、Acer および ASUS が Nokia に対して提起した訴訟の手続きを停止し、Nokia が仲裁を通じて調整可能なライセンスを提示することで RAND 義務を果たしたと判断しました。詳細はこちら(ip fray)。Scott Foster on LinkedIn および MLex も参照 🔒
UPC は、ZTE と Samsung 間の 5 年間のライセンス契約について、6 億 4,000 万ドルの一括支払いを提案しました。この提案は、最近の中国およびドイツの裁判所の判決とおおむね一致するものです。詳細はこちら(ip fray)。IAM も参照 🔒
自動車メーカーの Hyundai と Honda は、Malikie Innovations が提起した米国での訴訟において、Wi-Fi に関する標準必須特許の申し立ての対象となっています。詳細はこちら(ip fray) 🔒
政策と意見
ブラジルの裁判官は、世界各国の SEP 裁判フォーラムに所属する法律家たちは互いに連携し、「常識的な」原則を確立すべきだと、述べています。詳細はこちら(ip fray)
米国特許商標庁(USPTO)の担当弁護士らは、SEP 関連訴訟に対して最近行われている介入は、eBay 対 MercExchange 判決のより適切な解釈を促すことを目的として いると述べています。詳細はこちら(MLex) 🔒
戦略と分析
シズベルの Wi-Fi マルチモードプールは訴訟を回避するよう設計されていますが、紛争が生じた場合でも、有効な解決策と継続的な協力関係の基盤を提供します。詳細はこちら(Sisvel Insights)
最近、専門の知財裁判所が設立されたベトナムでの訴訟を検討している SEP 保有者にとって、手続きと証拠戦略は極めて重要です。詳細はこちら(IAM) 🔒
IP Dealmakers の参加者によれば、パテントプールは有力な実施企業が指摘する透明性や断片化の問題に対する明白な解決策であるとの意見が示されたとのことです。詳細はこちら(ip fray)
最近の統計によると、UPC における特許侵害訴訟の提訴件数は、ドイツ以外にも大幅に広がっていることが示されています。詳細はこちら(ip fray)
