第 3 四半期はスマートフォンが好調だが、PC 販売は減少
スマートフォンの出荷は、新興市場の成長を背景に、7 月から 9 月にかけて堅 調に推移
文責:Jacob Schindler
「Sisvel Insights Market Data Digest」は、主要な SEP ライセンス業界の商業的情報をまとめた定期的な特集です。この記事の目的は、特許ライセンス担当の経営幹部を対象に、コネクテッドデバイス市場における商業的および競争的な動きについて理解を促すことにあります。このダイジェストは、第三者による公開情報のみを利用しており、リンクを通じて元のソースから全文をお読みいただけます。豊富なデータが利用可能な業種(スマートフォンなど)は、四半期ごとに扱います。その他のセクターは、新しいデータが公開された時点でお伝えします。
第 3 四半期は、スマートフォンの回復が顕著であり、コネクテッドデバイスが大幅にプラスでした。トップブランド間の市場シェアは固定された状態が続いていますが、AI 統合がロールアウトされる 2025 年には変化する可能性があります。インドのような新興市場では、より高価なデバイスへのアップグレードが見られ、5G がいよいよ定着しつつあります。
PC セグメントについても見てみると、米国では堅調な需要が見られたものの、世界的には縮小傾向にあります。また、IoT コネクティビティプロジェクトの長期的展望に関する 2 つのレポートでは、5G RedCap の急速な成長が予測されていますが、引き続き LPWAN が主要な技術となっています。
セルラー IoT:LPWAN および 5G の力強い成長予測
IoT Analytics が 「IoT の現状 2024」 レポートを公開し、2023 年から 2030 年までに予測される CAGR を 8 つのコネクティビティ技術カテゴリに分類しました。2020 年代の終わりまでに最も急成長するのは 5G であると予想されています。2 番目に成長が速いと見込まれているのは、はるかに大きなベースで構成されている LPWAN です(これには、NB-IoT と LTE-M に加えてライセンスされていない周波数帯のソリューションが含まれます)。
WPAN(Bluetooth を含む)と WLAN(Wi-Fi を含む)は、10 年後も依然として IoT 接続の大部分を占めていると、このレポートでは予測しています。
画像の出典: コネクテッド IoT デバイス数が 13% 増の 188 億台に
一方、Omdia は 5G RedCaP の力強い成長予測を発表し、2030 年までに 9 億 6,300 万台以上が接続されるとしています。RedCaP は、わずか 1 年前に最初のモジュールが市場に登場したばかりですが、LTE Cat-1 から Cat-4 のデバイスを徐々に置き換えていくとアナリストは予測しています。次の表に示すように、ユースケースは、多くの業種に分散しています。
画像の出典: Omdia は、5G RedCap 接続が 2030 年までに約 10 億に達し、爆発的に成長すると予測
タブレットの回復続く
ホリデーシーズンを前に小売業者が在庫を確保したことを受けて、世界のタブレット出荷台数は四半期比でも前年同期比でも増加しています。この市場では、2023 年の低迷が直近の四半期を好調に見せる要因となっていますが、IDC は特に力強い成長を報告しており、生産者の間で楽観的な見方が高まっていることも指摘しています。
Apple は引き続き市場シェアを大幅にリードしています。このセグメントの成長を如実に示しているのが、その他の企業の台頭です。Xiaomi と Huawei は特に速いスピードで距離を縮めています。リーダーボードは以下のリンクから入手できます。
2024 年第 3 四半期の世界のタブレット出荷データ(プロバイダ別)
PC 出荷台数は減少、しかし米国市場は堅調
第 3 四半期、PC 市場は勢いが弱まり、世界のラップトップおよびデスクトップコンピュータの出荷台数は 6,000 万から 7,000 万台となりました。
測定された出荷数には大きな差がありますが、IDC と Gartner は引き続き市場の 2 層化を示しています。Lenovo、HP、Dell が上層、Apple、Acer、Asus の A トリオは下層に引き続き留まっています。
Gartner の地域別内訳によると、中国がセグメントの足かせとなっており、政府および SOE セクターでの予算引き締めが続いているため、今四半期には前年比 10% の下落を記録しました。米国は好調で、5.6% の成長を遂げています。台湾の Acer と Asus の二社は、米国で最も急成長しているブランドです。
AI チップ搭載の PC はまだ影響を与えていません。代わりに、エントリーレベルの製品が需要を牽引しています。
2024 年第 3 四半期の世界の PC 出荷データ(プロバイダ別)
世界のスマートフォン市場:AI に注目
スマートフォン市場は好調な第 3 四半期の到来を何年も待ち続けてきましたが、今がまさにその時です。Canalys は 2021 年以来最高の第 3 四半期であると説明しましたが、Counterpoint はこれが 2018 年以来プラス成長を遂げた唯一の第 3 四半期であると述べています。
2024 年第 3 四半期の世界のスマートフォン出荷データ(プロバイダ別)
出典データ: Canalys | Counterpoint | IDC
スマートフォン市場は 4 四半期連続で予想に沿った伸びを見せている一方で、成長率は緩やかになってきています。新興市場では出荷台数は増加していますが、コンポーネントコストの増加がエントリーレベル製品の収益性に悪影響を及ぼしています。
そのため、各ブランドはプレミアムモデルへの関心を高めるために AI 機能に熱心に注目しています。Counterpoint は、2024 年にスマートフォンを購入する消費者の 4 人に 1 人が少なくとも 600 ドルを費やすと報告しています。これは励みになる兆候です。
Apple Intelligence の展開は大きな注目を集めています。9 月には IP hone 16 シリーズを発売し、古いモデルからのアップグレードが進んでいると見られています。これが、当四半期の Apple の成長を後押ししました。一方、Samsung はわずかに縮小しました。
Samsung と Apple の後には、Xiaomi、Oppo、Vivo の中国のトリオが続きます。Vivo は東南アジアでの好調な販売を背景に、年率 20% 以上の成長を遂げ、当四半期の業績は際立っていました。Counterpoint は、前年比 30% の利益を出した Motorola と Huawei を最大の勝者として挙げています。
中国のスマートフォン市場:Apple が返り咲き
Counterpoint によると、中国ではスマートフォンの販売が好調で、5 年ぶりに通期の成長が見込まれています。これは、低迷する消費者需要に苦しんでいる経済の中で明るい兆候です。
Apple は前四半期に中国のトップ 5 から脱落して、世界的なニュースになりました。第 3 四半期には IP hone 16 の発売によりトップ層に返り咲きました。しかし、前年同期比では縮小となりました。それでも、前途多難です。Apple Intelligence は中国本土ではまだ未発売です。これにより、ライバルである Android に先を越される可能性があります。
Vivo は中国最大のスマートフォンブランドの地位を固守しました。データプロバイダもまた、Huawei が第 3 四半期で最も急成長したベンダーであることに意見が一致しています。一方、Oppo と Huawei から独立した Honor は、今四半期中にシェアを落としました。
2024 年第 3 四半期の中国のスマートフォン出荷データ(プロバイダ別)
出典データ: Canalys | Counterpoint | IDC
インドのスマートフォン市場:大きなリバウンドと過去最高の売上
Canalys は第 3 四半期のインドのスマートフォン出荷台数が 9% 増加し、第 2 四半期の低迷から大幅に回復したと報告しています。Counterpoint は、消費者がより高額な商品を購入するようになったため、国内のスマートフォンの総売上は過去最高レベルに達したと付け加えました。
Vivo はインドで一番人気のスマートフォンブランドであり、19% 以上の市場シェアを誇っています。続いて Xiaomi、Samsung、Oppo、Realme で上位 5 社となっています。
Canalys のアナリストによると、2025 年に向かうこの市場の主な成長ドライバーは、超低価格帯の 5G 対応デバイスです。5G は確固とした地位を築いており、第 3 四半期の出荷の 81% を占めています。
2024 年第 3 四半期インドのスマートフォン出荷データ(プロバイダ別)
出典データ: Canalys | Counterpoint
アフリカのスマートフォン:Transsion が首位を維持
Canalys は、第 2 四半期までのアフリカのスマートフォン出荷に関するレポートを発表し、新興市場に特化している Transsion が依然として首位に留まっていることを示しました。しかし、他の中国ブランド、特に Xiaomi、Realme、Oppo も勢いを増しています。一方で、Samsung は市場シェアの喪失が続いています。
市場全体の成長率は 6% でしたが、出荷台数は 1,780 万台にとどまりました。地 域や経済によって大きな差があります。アルジェリアやエジプトなどの北アフリカ市場が急成長している一方で、サブサハラの主要市場の成長率は緩やか(アフリカ最大の市場であるナイジェリアではわずか 5%)から停滞(ケニアでは 22% の後退)まで多岐にわたります。
画像の出典: Canalys Newsroom - アフリカのスマートフォン市場は経済の逆風の中、緩やかに 6% 拡大
Jacob Schindler はシズベルのシニアコンテンツおよび戦略コミュニケーションマネージャです








