中国のイノベーションエコシステムとともに成長するシズベルの取り組み

カテゴリ
中国特派
日付
2025年12月12日

昨今の取り組みが示す、中国市場における強固なパートナーシップと拡大する事業基盤

文責:Yixiong Zou

3 ヵ月前、シズベルは中国での新しい大きな取り組みについて発表しました。その中には、深圳に恒久的な拠点を設立する計画も含まれていました。南部のテクノロジーハブにおけるこの新オフィスは、着実に実現に近づいており、新年の公式な開設の際には多くのパートナーや関係者の皆様をお迎えできることを楽しみにしております。

この数ヵ月間、中国におけるシズベルの長年のパートナーとの連携、市場向け短期計画の実施と忙しい日々が続いていました。中でも特筆すべき出来事のひとつは、社長兼 CEO の Mattia Fogliacco が北京を最近訪問したことで、Huawei の第 6 回イノベーション・知的財産フォーラムで基調講演を行い、現地メディアとの対談ではシズベルの今後の展望について語りました。

こうした公の場での活動やパートナーとの対話を通じ、次のメッセージを明確に伝えてきました。シズベルは転換期にあり、中国のイノベーションエコシステムとともに成長することは、シズベルのビジョンに不可欠です。

中国のパートナーへの具体的な影響

中国企業は世界的なイノベータとしての存在感を急速に高めており、現在では国際規格の策定に積極的に参加し、重要な役割を担っています。中国の大手企業の一部は、パテントプールを通じて標準必須特許(SEP)ライセンスを提供することを選択しており、したがって、これらのプログラムの普及拡大から利益を得られる態勢にあります。

こうした状況は、Wi-Fi 分野が最も顕著であり、Huawei のイノベーションイベントで Mattia が来場者に改めて強調したとおりです。最新世代の Wi-Fi 規格には、アジアのイノベータが多大な貢献をしており、その先頭に立ってきたのが Wi-Fi 6 プールの創設メンバーである Huawei です。シズベルの Wi-Fi 6 プログラムのライセンサー 8 社のうち 6 社が、アジアに本社を置いています。

これらの企業は現在、プールライセンスが市場で急速に普及していることによるの恩恵を受けています。HP Inc、Cisco、Netgear、Acer は、シズベルの公正で透明性の高いプログラムのライセンシーになった主要ベンダーのほんの一例です。これらのロイヤリティ収入は、次世代の Wi-Fi に向けたイノベータの取り組みへの支援に役立っています。技術的貢献の分析からも、依然としてアジアが Wi-Fi の研究開発の中心であることが確認されています。つまり、当社が「発明のループ」と呼ぶ仕組みがまさに意図したとおりに機能しており、イノベーションのエコシステムが健全に回っていると言えます。

Wi-Fi は数ある例の 1 つに過ぎません。例えば、当社のセルラー IoT プログラムでは、China Mobile、Datang、Huawei、Langbo、TCL、ZTE が特許権者として参加しており、その大半はやはりアジアが本拠地です。

中国における恒久的な事業拠点の設立

こうした状況を踏まえ、深圳に新しいオフィスを設立するという判断は、シズベルにとって自然な次のステップと言えますす。これは東京、ソウル、香港の既存の現地拠点を基に構築しており、地域全体で比類のない事業基盤となり、パートナーの皆様は重要事項についてシズベルの上級職員といつでも顔を合わせて協議できる体制が整います。

アジアにおける事業拡大は、2022 年に最新世代のパテントプールを立ち上げた際に設定した方針の延長線上にあります。これらのプログラムの運営を通じて、アジアを拠点とする利害関係者が技術規格の策定と実施の両方において、ますます中心的な役割を果たすようになっていくという確信を強めています。

Mattia は、最近公開された中国のメディアプラットフォーム IP Economy でのインタビューで、次のように述べています。

深圳オフィスの設立を非常に誇らしく思っていますが、このことは、シズベルの戦略目標や事業手法の変化を意味するものではありません。シズベルは長年にわたり、中国企業および中国のイノベーションエコシステム全体と密接に連携してきました。今回の決定は、中国のイノベーションエコシステムへのリソースの投入について、これまで以上の確固たる決意を示すものです。

同じ方向を目指す

深圳オフィスは、既存のクライアントとの関係を深めると同時に、新たな関係を構築します。単にプレゼンスを示すのではなく、パートナーシップを築くのです。特許権者、ライセンシー、その他の利害関係者と連携して、透明で効率的なグローバルライセンスソリューションを構築することが当社の目的です。

Mattia はインタビューで次のように述べています。「イノベーションに力を与えるというシズベルのミッションは、中国の技術セクターがたどっている道筋と十分に合致しています。当社は、2025 年 4 月に国家知識産権局(CNIPA)、科学技術部、工業情報化部、国家市場監督管理総局(SAMR)などの機関が発行した「パテントプールの構築と運営に関するガイドライン」を注視してきました。この政策は、中国の「新質生産力」の推進と合致し、これまで見られてきた、中国企業がプール型ライセンスに移行する動きを反映しています。当社は、この移行を可能な限りサポートしていきたいと考えています。

シズベルはまた、技術市場を地域ごとに分断せずにグローバルに維持することの重要性も明確にしています。ばらばらの規格の時代に戻れば、イノベーションを阻害し、コストを押し上げ、消費者の選択肢を減らすことになります。シズベルの業界主導の柔軟なライセンスソリューションは、国際規格を維持するうえで重要な役割を担うことができます。その一方で、シズベルの真に国際的な事業基盤は、技術普及の潜在的な障害を特定し、国境を越えて事業を展開する企業と協力してそれらの障害を克服するうえで役立っています。

「シズベルの強み」の拡大

こうしたことはすべて、より大きなストーリーの一部に過ぎません。シズベルは現在、非常に力強い成長段階にあります。過去 2 年間にわたり、業務の再構築、地理的および戦略的事業範囲の拡大、真のグローバルチーム創設への多額な投資など、未来のための基盤づくりに注力してきました。

今後 5 年間の当社の主な目標は、世界全体でのライセンスソリューション構築における基準点となることです。それはすなわち、当社が「Sisvel Difference」と呼ぶシズベルの強みを拡大することを意味します。市場の声に耳を傾け、柔軟さと適応力を保ち、透明性をもってリードする—これこそが、中国から欧州、米国に至るまで、イノベータや実施者がパートナーに求めていることです。当社は、市場が必要とするソリューションを構築しているのであり、市場を単一の硬直した枠組みに押し込むことはしません。今後も中国の関係者やパートナーの皆様と、その実践的な姿についてさらに多くの対話を重ねていくことを楽しみにしております。

Yixiong Zou はシズベル中国の最高責任者です

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