2 兆ドルの収益を生み出すために 23 億ドルを投資するか
記事のタイトルを見るかぎり、この数字は桁が大きすぎて、ほとんどの投資家が容易に理解できるものではありませんが、仮に 20 億ドルを持っていて、それが 2 兆ドルを超える収益になると知ったら、それに投資しますか。投資家はいつでもすぐに投資を決めます。
この後、どうなるのでしょうか。先日のウェビナーで、Counterpoint Research のパートナーである Neil Shah 氏は、2021 年には Wi-Fi ベースのデバイスが 1 兆 2,000 億ドル近く販売され、Wi-Fi 技術の発明者に 14 億ドルのライセンス料金が支払われたと報告しました。Counterpoint は、2025 年には 2 兆ドル以上の Wi-Fi ベースのデバイスが販売され、発明者に支払われるのはその 1% 強の 23 億ドルになると予測しています。ウェビナー(https://youtu.be/OmdOAa6SnZs)と Neil 氏のプレゼンテーション(https://youtu.be/OmdOAa6SnZs?t=239)はこちらから視聴できます。
規格という価値提案
パテントプールやロイヤリティ全般を批判する人の多くは、ロイヤリティの支払いに注目しており、ロイヤリティによって実現した製品の売上や、その技術がもたらしたビジネス的、社会的価値には注目していません。堅牢な 5G 規格とその前の規格がなければ、スマートフォンは相互運用できず、携帯電話市場の規模は現在の数分の一になっていたでしょう。一連の DVB 標準規格がなければ、テレビ市場は、一連の閉ざされたサイロとなり、チャンネルごとに異なるテレビが必要になっていた可能性があります。それがリビングやキッチンにどう反映されているかを考えてみてください。
世界共通の Wi-Fi 規格がなければ、カフェによって無線技術が異なるため、朝の一杯のコーヒーを選ぶときに接続性が重要な要素となるでしょう。職場や家庭では、異なる無線技術を使用するさまざまなデバイスに接続するために複数のルーターが必要になるでしょう。ホテルを選ぶ際には、運動施設や食事サービスをチェックするよりも、サポートされている無線技術について確認する必要があるでしょう。さらに、無線技術は、スマートフォン、タブレット、電子書籍リーダー、ノートパソコンによって異なる可能性があります。要点を理解していただけたでしょうか。
最初の質問に戻ると、普通の投資家であればロイヤリティを支払って市場に参入するでしょう。明らかに、Wi-Fi、スマートフォン、テレビのメーカーは、基盤となる規格から大きな恩恵を受けています。ロイヤルティを支払い、技術を進歩させる実施者は、これらの技術や関連市場を生み出したイノベーションシステムを支えています。このようなロイヤリティは、将来の技術世代に資金を提供し、さらに強化された製品とサービスを実現します。
ロイヤリティの支払いを拒む技術導入企業は、ルールを守る競合他社に対して優位に 立とうとしています。このような企業は、これらの規格が将来にわたって進歩することを妨げ、実際には顧客の最善の利益に反して行動しています。
今度、特許制度やパテントプール、ロイヤリティ全般を批判する人の話を聞いたり読んだりしたときには、Counterpoint Research の Wi-Fi 経済ファネルについて考えてみてください。特許技術のロイヤリティの支払いを上回る市場での収益と、投資家なら誰もが積極的に支払う価値提案があることはほぼ間違いありません。

