シズベルがさらに加速した 2025 年を振り返って
この 12 か月間、シズベルは大きなライセンス成 果、大規模な社内投資、そして重要な業界イニシアチブを実現しました。
世界各地のシズベルチームにとって、2025 年は非常に忙しい 1 年となりました。多くのメンバーは、まもなく訪れる束の間の休暇を楽しみ、1 月から再びスタートを切ることになるでしょう。その前に、シズベルとパートナー各社にとって飛躍の年となった 2025 年の注目点をいくつか振り返ってみましょう。
特許権者へのリターンを推進
シズベルの事業の中核はライセンシングあり、2025 年はまさに好調な一年でした。当社の各プログラムにおいて、新規企業へのライセンス供与、新たな分野への参入、既存契約の更新、特許権者へのロイヤリティの還元など、ディールメーキングの面で成功を収めました。主な成果は以下の通りです。
Wi-Fi 6 プログラムは、大手企業との新たな契約が相次いで締結されたことで、立て続けに成果を収めました。NETGEAR、Cisco、HP Inc がプールライセンシーとなり、プール条件に関する業界内でのコンセンサスが高まっていることを裏付けています。さらに、Panasonic Automotive Systems との契約により、自動車のサプライチェーンにも進出しました。
シズベルはまた、Wilus をサポートし、Lenovo および LG Electronics との二社間 Wi-Fi 6 ライセンス契約の締結を実現しました。いずれも友好的な取引でした。
7 月時点で、AV1 プールは市場に流通する AV1 完成品の約 50% にライセンス供与するまでに成長しました。同時に、特許ランドスケープに透明性をもたらし、AV1 におけるロイヤリティ義務に関する蔓延した誤解を是正する役割も果たしました。
DVB-T2 プログラムは、DVB-T2 技術の主要な実施者すべてがプールライセンスに参加し、この領域で宣言されたすべての SEP を網羅するという希有な成果を達成しました。このマイルストーンは、市場の声に耳を傾け、利害関係者をまとめ、粘り強く取引を積み重ねてきた長年の努力の結晶でした。
シ ズベルセルラー IoT は、モジュールメーカーと新たに 2 件の契約を締結しました。これは、最終製品レベルで効率的なライセンス供与を行う本プログラムの画期的なモデルが市場で受け入れられつつあることを示しています。Nordic Semiconductor は、この枠組みの下で契約を締結した企業の 1 つです。
次の成長段階に向けた体制強化
2025 年、シズベルは組織面でも成長の一年となり、新たな人材を加え、主要な機能の拡充を進めました。これにより、市場でシズベルを差別化する資質である対応力、適応性、透明性を維持しながら、事業規模を拡大できる体制を整えました。
シズベルは、Nick Dudziak が率いるカスタムディールメーキングサービス、Sisvel Bespoke を導入し、複雑な特許取引を関係者全員にとって有益な形でまとめられるとなるよう支援します。
また、Matteo Sabattini がシズベルに復帰しました。刷新された政府関係部門の責任者として、欧州、米国、アジアの政策立案者に対し、シズベルのソリューションがいかに消費者を支援し、イノベーションを促進しているかを、的確に伝える役割を担っています。
清水克則は東京オフィスの代表取締役に就任し、日本の多くのパートナーとの関係を一層強化する新たな取り組みが始動しました。
さらに、Injoon Song が、シズベルがライセンサーとライセンシーの双方と長年にわたって深いパートナーシップを築いてきたもう 1 つの市場である韓国で、シズベルにとって初の経営幹部となりました。
加えて、深圳にシズベルの新オフィスを開設する計画を発表し、Yixiong Zou をシズベル初の中国担当代表取締役に任命しました。
最後に、Matteo Morroi が主導する新しい全社的な ESG イニシアチブを発表しました。人材とガバナンスに焦点を当て、シズベルが事業の拡大に伴い強固な企業文化と価値観を維持していくことを目的としています。
業界主導のソリューションをサポート
2025 年、シズベルは市場の 両サイドを結びつけ、ライセンスをめぐる課題に対して建設的な解決策を提案し、それを実践することができる存在であることを示し続けました。
10 月にバルセロナで開催された Sisvel Connect 2025 では、SEP 市場のあらゆる分野を代表する関係者が集い、共通の関心事について率直な意見を交わしました。このイベントは建設的な対話の火付け役となり、今後も継続していくべき、そして実質的な前進につながる可能性を秘めた議論の場となりました。
また、シズベルはローマでハイレベル政策フォーラムを共催し、欧州が知的財産を活用してグローバルなイノベーション経済における競争力を高める方法について、実行可能な提言を示しました。
さらに、IoT 中小企業のための WIPO 調停誓約の創設署名者として、シズベルは、SEP 関連ライセンスに関する行き詰まりを解決する手段として調停を提供するメカニズムにコミットしました。
加えてシズベルは、セルラー IoT プールライセンス取得を目指す中小企業を支援する新しいファンドの立ち上げを発表しました。この制度では、対象となるライセンシーが販売した最初の 2,000 台分のロイヤリティをシズベルが負担します。
Sisvel Insights:2025 年に最も読まれた記事トップ 10
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1.特許補償の罠
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2.Ericsson に対する英国の判決はホールドアウトを容認することに
Ericsson と Lenovo の英国における FRAND 訴訟は、実施者がルールに従わない場合に SEP 権利者がいかに困難な状況に直面するかを浮き彫りにした、とシズベル政務担当責任者の Matteo Sabattini は主張しました。詳細はこちら
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トランプ政権の知的財産権関連人事、グローバルな FRAND 政策における米国の立ち位置、そしてパテントプールの重要性について、David Kappos 氏にインタビューしました。詳細はこちら
5.英国 FRAND「法」:その現状
Gowling WLG のパートナーである Alexandra Brodie 氏は、特別寄稿の中で、InterDigital対 Lenovo およびOptis 対 Apple における控訴裁判所の FRAND 判決から得られる要点についてまとめています。詳細はこちら
6.東京地方裁判所、日本初の SEP 差し止め命令を許可
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7.なぜ当社の法務チームがシズベルの成功の中核なのか
Q&A 形式のインタビューで、上級社内弁護士である Christine Walmsley が、シズベルの法務部門が果たすさまざまな役割について説明し、交渉の場で顕著になりつつある法的問題について考察しました。詳細はこちら
8.米国地方裁判所はパテントプールの FRAND 料率を設定する権限を有しない
Sisvel Insights は、マサチューセッツ州の判事がパテントプールのグローバル FRAND 料率の設定を求める請求を却下する画期的な判決を下したことを先駆けて報じました。詳細はこちら
9.ドイツの裁判所、FRAND について SEP 権者に有利な指針を示す
ミュンヘンの AMPERSAND のパートナーである Hosea Haag 弁護士は、ミュンヘン地方裁判所第七法廷が発表した FRAND 指針をゲストとして分析し、ドイツの主要な裁判所の経済的、法的根拠を垣間見る貴重な機会を提供しました。詳細はこちら
10.SEP ライセンス仲裁に関する誤解を解く
元 Nokia と InterDigital のライセンス担当役員、Eeva Hakoranta 氏が、仲裁により大規模な二社間取引において真のウィンウィン関係を築く方法を解説しました。