7 月および 8 月の特許譲渡には、複数の「和解取引」が含まれる

カテゴリ
特許取引動向
日付
2024年9月04日

夏の間、業界関係者間の取引は、訴訟やライセンス交渉によって活性化しました

文責:Jacob Schindler

「取引動向」は、Sisvel Insights が隔月で提供する特集です。本特集の目的は、特許権者、技術導入企業、およびそのアドバイザーの皆様が、ライセンス市場に影響を与える可能性のある特許譲渡の動向を把握できるようにすることにあります。記事の内容はすべて、公的記録およびニュース報道に基づいています。

主に注目するのは、モバイルコミュニケーション、ワイヤレスネットワーク、マルチメディアなど、規格化が進んでいる技術分野ですが、その他の注目すべき技術領域での取引も取り上げます。

各特許が対象とする技術の説明は、特許タイトル中のキーワードのみに基づいており、詳細な内容については、リンク先の取引関連文書を参照してください。

特許資産は、依然としてハイレベルのライセンス交渉における重要な交渉材料です。Ericsson と Oppo 間で 7 月に行われた取引は、新たな特許クロスライセンス契約と同時に行われたものであり、その最新の例と言えます。

7~8 月には、訴訟の終結につながった 2 件の合意の米国特許商標庁(USPTO)への登録も確認されました。Philips と Telit Cinterion の事例では、原告側が被告側から特許資産の譲渡を受けました。別の事例では、原告である Open Text Corp が、自社が訴訟で被告とした企業に対し、100 件以上の特許を譲渡しました。

以下は、これらを含む過去 2 ヵ月間に注目された特許取引の一覧です。

マルチメディア

Philips はメディア関連特許に関する 2 件の取引を記録しました。

  • 1 件目は、2024 年 4 月に、General Video LLC に対して 8 件の特許が 譲渡 されました。 対象となる技術には、シリアルリンクによる映像およびデータの伝送、ならびに立体映像データが含まれています。

  • Philips は、最近では 7 月下旬に 22 件の特許を Media Content Protection LLC に 譲渡 しました。 この LLC の名称が示すとおり、譲渡された権利は主にデジタル著作権管理(DRM)および認証に関するものと思われます。

Velos Media が譲渡した のは 8 件の特許で、元の所有者である Sharpに対してでした。この取引は HEVC 関連の権利を含むと推察され、Velos による特許譲渡としては 2022 年以来初めて確認されたものです。

無線

Orange は米国で登録済の特許 5 件を Transpacific IPに譲渡しました。譲渡された特許資産は、電子決済、メッセージング、音声制御、ワイヤレスペアリング、近距離通信など多岐にわたる分野を対象としています。

Ericsson は、この期間中に注目すべき特許譲渡を 2 件記録しました。

  • 5 件の特許 (無線通信ネットワーク関連)が、6 月に Oppo に譲渡されました。両当事者は、7 月 15 日にグローバルな特許 クロスライセンス 契約を発表し、併せて複数の 5G プロジェクトにおける事業協力も発表しました。 両者が 2019 年に締結した前回の ライセンス契約 では、100 件以上の特許の譲渡が同時に行われたことから、今回の動向にも注目が集まります。

  • 米国特許を少なくとも 25 件含む グローバルな特許ポートフォリオ が、6 月に Sago Strategic Solutions LLC に譲渡されました。譲渡書類には、EPO、ドイツ、フランス、英国、中国、インドなどの特許資産も記載されています。特許タイトルに記載された技術には、LTE も含まれています。

Telit Cinterionはセルラー型の低消費電力広域通信網(LPWAN)機器およびソリューションを提供する企業ですが、8 月 19 日に 9 件の ワイヤレス関連特許Philips に譲渡しました。 同時期、 裁判記録 により、両者が米国における特許訴訟を和解により解決していたことが明らかになりました。これらの特許は以前、Thales に譲渡されており、同社は 2022 年にセルラー型 IoT 事業を Telit に 売却 しました。

その他の注目すべき取引

もう 1 件 は、Allied Security Trust による IP3 プログラムの一環として明らかになりました。 Palo Alto Networks Inc は、さまざまな出所と技術分野にわたる 15 件の特許を取得しました。これには、インドの大手 IT 企業 Wiproからのデータ関連の権利、韓国の大学で生まれた複数の特許などが含まれています。

7 月には、サイバーセキュリティ企業 CrowdStrike Inc が Open Text Corp から 一連の譲渡 を受け、合計で 100 件以上の米国特許資産を取得しました。 これらの権利は、拡張現実からディープラーニング、コンテンツ管理に至るまで、幅広い技術分野を対象としているようです。これらの取引は、Open Text が原告となっていた米国での特許訴訟に関して、両社が和解に至ったことを受けたものです。

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