最新の LPWAN 市場データから読み取れる 4 つのポイント

カテゴリ
IoT
日付
2024年4月11日

シズベルのセルラー IoT プールの対象である NB-IoT および LTE-M 技術が市場の過半数を獲得へ ― 2027 年までに接続数が倍増の見通し

文責:Jacob Schindler

シズベルの セルラー IoT プログラム は、低消費電力広域通信網(LPWAN)に分類される NB-IoT と LTE-M という 2 つの技術を中核に据えています。簡単に言えば、これらの技術は最小限の電力消費で広範囲にわたる接続を実現します。そのため、スマートグリッド、スマートシティ、スマート農業、スマート商取引といった IoT ネットワークの構築に最適です。

IoT デバイスメーカーは、この分野の複数の技術オプションからソリューションを選択できます。シズベルのプールの主な目標は、透明性のあるワンストップショップ方式でライセンス実施許諾を行い、業界関係者が安心して、技術ニーズに最も適したソリューションを選択できるようにすることです。

複数の調査機関が、2023 年の市場データや、IoT デバイスの出荷台数および各種 LPWAN 技術の市場シェアに関する今後数年間の予測を発表しました。その中で私たちが注目した主要なポイントを以下にご紹介します。

1.LPWAN 接続数 30 億への道筋

複数のアナリストが、今後数年間でデバイス数および接続数が大幅に増加すると予測しています。 Juniper Researchは、セルラー IoT 全体に注目し、デバイスの総数が 2024 年の 34 億台から 2028 年には 65 億台に達すると予測しています。

一方、 IoT Analyticsは、LPWAN というより限定的なサブカテゴリに着目し、現在世界全体で 13 億の接続数が 2027 年には 30 億に達すると予測しています。これは年平均成長率(CAGR)26% に相当します。

この技術分野はまだビッグバンの瞬間を待っていると言っても過言ではありません。鍵を握るのは IoT モジュールの経済性です。低価格なデバイスや製品の大量生産が現実的になれば、新たな応用分野での大きな飛躍が見込まれるでしょう。そのため、特許ライセンス費用の明確化が極めて重要です。

2.NB-IoT の世界展開

IoT Analytics の市場シェアデータによると、NB-IoT は世界の IoT 分野で最も選ばれている技術です。この傾向は 2020 年頃から続いており、現在 NB-IoT は LPWAN 接続全体の約 54% を占めています。この成長を後押ししている大きな要因の 1 つが中国での大量導入です。中国では国家政策の後押しにより、NB-IoT が LPWAN 接続の 80% 以上を占めています。

NB-IoT 接続の 84% が中国に集中しているとはいえ、市場シェアの数字から、この技術が世界的に広がりを見せていることが分かります。現在、NB-IoT は中国を除く LPWAN 接続全体の 20% を占めており、2027 年までに 23% に達すると見込まれています。このことから、NB-IoT は すでに通信事業者によって導入が進められているさまざまな国において非常に有力な選択肢となっています。

3.LTE-M の着実な成長

IoT Analytics は、その他のグローバル市場をより正確に把握するために、中国を除いたデータセットを示しています。

2023 年時点で、LTE-M の市場シェアは 32% に達しており、中国を除く地域では市場をリードする LoRaWAN(40%)に次ぐ位置を占めています。しかし、同レポートによると、2027 年には両技術の市場シェアがそれぞれ約 35% に収束すると予測されています。

このようなトレンドの流れから見ても、LTE-M は、今後数年で LPWAN 市場全体が拡大するにつれ、LPWAN 市場で大きなシェアを獲得することが予想されます。

4.業界はライセンス許諾されたソリューションを選択する傾向に

LPWAN 実施者は、ライセンス実施許諾された無線周波数帯域(NB-IoT および LTE-M)で動作するソリューションと、ライセンス不要の周波数帯域(LoRaWAN および SigFox を含む)で動作するソリューションのいずれかを選択できます。近年では、IoT エコシステムの企業は前者のライセンス許諾されたソリューションを選ぶ傾向が強まっています。

IoT Analytics の報告によると、2023 年には中国を除いた地域で、ライセンス許諾された LPWAN ソリューションの導入が初めてライセンス不要のソリューションを上回りました。昨年、NB-IoT と LTE-M を合わせた市場シェアは、世界全体で 68%、中国を除く市場では 52% に達しました。

ライセンス許諾されたセルラー周波数帯での運用には、技術的な利点があります。ライセンス許諾されていない周波数帯域を使用すると、同じ周波数帯域を使用しようとする他の企業からの干渉を受ける可能性があり、送信時間などの制限が厳しくなります。一方で、特定の帯域に対する独占的な利用権があれば、 信頼性とパフォーマンスの点で大きな利点が得られます

最終的には、今後の LPWAN やそ
の他の IoT 技術の発展によって最も恩恵を受けるソリューションが市場によって選ばれます。そのために、シズベルは、セルラー IoT 分野における 透明性の高いライセンス提案主要な特許ポートフォリオの多くを網羅 )を提供することで、IoT 市場参加者に可能なかぎり明確な情報を提供し、技術導入の意思決定を容易にすることを目指しています。

Jacob Schindler は、シズベルのコンテンツ・戦略コミュニケーション部門のシニアマネージャです。香港を拠点にしています。

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