EU の SEP 「和平計画」 / Nokia と Oppo が自動車関連ライセンス契約を発表 / 英国裁判所は InterDigital ではなく Amazon の主張を支持 / シズベルの中国における進展 / ほか多数
Sisvel Insights 週刊まとめニュースの最新号へようこそ。この 7 日間で目に留まった SEP の世界に影響するニュース、分析、データポイントをまとめてお届けします。
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欧州議会と欧州委員会は、標準必須特許(SEP)規制をめぐり法的対決に向かう構えを見せています。これは欧州議会議員が、欧州連合司法裁判所で対立のもととなっている提案の撤回が決定されたことに対して異議を唱えることに最近賛成票を投じたためです。しかし、事態は必ずしもこのような対立に進む必要はありません。シズベル創業者であり元 CEO でもある Roberto Dini は意見論文の中で別の選択肢を提案しました。それは、EU の繁栄を望む人ならだれもが避けたいと考えるような主要機関同士の対立を回避する道です。
Dini は、IAM への寄稿の中で次のように述べています。「欧州委員会が自らのイニシアチブで前に進み、SEP ライセンス市場のすべての利害関係者を巻き込んだ新たなプロセスを立ち上げ、議会と欧州理事会が検討すべき新たな提案につなげることを妨げるものは何もありません。」資金をまかなうロビイストの懸念ではなく、SEP 保有者と実施者の経験や見解を反 映すれば、修正案は欧州の競争力とイノベーション創出力を高めることにつながるだろうというのが、Dini の意見です。さらに、このように続けています。「バランスの取れた提案であれば広範な支持を得られるでしょうし、2023 年 4 月に最初に提出された議論の余地のある法案よりもはるかに早く、実行可能なものになると思われます。」
この分析には議論の余地がありません。SEP ライセンス市場のあらゆる面を視野に入れることに真摯に取り組み、その実態を正確に反映した規制プロセスであれば、幅広い支持を得るとともに比較的速やかに導入されることになるでしょう。
このほか、自動車業界での注目すべきライセンス活動として、Nokia と Oppo がそれぞれ Stellantis と Audi との契約を発表しました。また、英国高等法院は、Amazon と InterDigital の間で続いている紛争のなかで Amazon に有利となる、以前に出された反訴訟差し止め命令を撤回しないことを決定しました。深圳に拠点を置く中国の最高責任者、Yixiong Zhou からも、中国におけるシズベルの進展に関するニュースが届いています。
以下に紹介する記事は、内容に賛同しているためではなく、指摘する価値がある注目すべき情報と思われるため取り上げていることをご了承ください。
マーケット
Nokia は自動車メーカーの Stellantis と Wi-Fi ライセンス契約を結び、Huawei から特許ポートフォリオを取得したことを発表しました。詳細はこちら(Nokia)
Oppo は Audi と、5G およびその他の携帯電話の標準必須特許を対象とするグローバルライセンス契約を締結しました。詳細はこちら(Oppo)
9 月にシズベル初の中国の責任者に就任して以来、Yixiong Zhou は中国での当社のプレゼンス構築に多忙な日々を過ごしています。詳細はこちら(Sisvel Insights)
注目すべき動きとして、Xiaomi は 5G 関連の特許を NPE に譲渡したことが明らかになりました。詳細はこちら(PRIP Research)
法務関連
英国高等法院は、Amazon が InterDigital に対して取得した反訴訟差し止め命令を維持しました。一方で、大陸欧州の裁判所が最近出した礼譲に関する声明には同意しないことを表明しました。詳細はこちら(IAM) 🔒
Dolby が統一特許裁判所で行った 2 件の申し立ての内容が明らかになりました。1 件は Acer に対するオーディオコーデックに関する訴訟、もう 1 件は Hisense に対するビデ オコーデックに関する訴訟です。詳細はこちら(IAM) 🔒
Sun Patent Trust が統一特許裁判所に新たに提起した訴訟は、中国の Geely が全部または部分的に所有する自動車ブランド 4 社、Zeekr、Lynk & Co、Lotus、smart を対象としています。詳細はこちら(PRIP Research)
政策と意見
SEP 規制の撤回に関する欧州議会と欧州委員会の間の法的対立は、技術主権が最優先課題であるまさにこの時期に、EU が分裂状態にあることの認識をさらに強める危険性があります。詳細はこちら(IAM) 🔒
世界銀行は、年次世界開発報告において、中小企業の技術へのアクセスを確保するうえでの、世界標準の重要性とプールを含むライセンス仲介業者の必要性を強調しています。詳細はこちら(世界銀行)
スマートフォンメーカーがより大規模な特許ポートフォリオを取得する動きが進む中で、通信事業者のネットワーク機器の SEP ロイヤリティの問題との関連性がさらに強まりつつあります。詳細はこちら(ip fray)
戦略と分析
ナイジェリアでの特許訴訟の法律上および手続き上の枠組みは、Ericsson が最近行った執行措置の結果、これまで以上の注目を集めています。詳細はこちら(IAM) 🔒
Meta と Microsoft は、2025 年第 3 四半期に二次市場で特許を販売した事業会社に含まれていました。詳細はこちら(IAM) 🔒
最近発表された調査によると、統一特許裁判所で最も訴訟が多い技術分野は電気工学であることが明らかになりました。詳細はこちら(Clarivate)
