シズベルの 2024 年を振り返る
新しいパートナー、新しい取引構造、および新しい人材を獲得し、2024 年は記念すべき年に
2024 年の終わ りが近づいています。この 12 ヶ月間に私たちが共に成し遂げた成功に貢献してくれたすべてのクライアントとパートナーに感謝します。プログラム、ライセンス、Sisvel Tech チームは、新年のスタートを華やかに切ることに真摯に取り組んでいます。しかし、まずは今年のハイライトを振り返ってみましょう。
取引のイノベーション
ライセンサーとライセンシー双方の集約を活用した主要なライセンス取引を 2 件発表し、取引構造のイノベーションの最前線にとどまりました。
1 月、シズベルは RPX の協力を得て、20 の特許権者と 16 のテクノロジー企業を 結集して 、当社の ビデオ符号化ライセンスプラットフォームに関するライセンス契約を締結しました。この取引構造により、シズベルプラットフォームと RPX メンバー間の 16 件の個別取引、あるいは各特許権者と実施者間の 320 件の個別取引を 不要に なり、取引効率が大幅に向上しました。
一方、セルラー IoT 分野では、Nordic Semiconductor と画期的な合意に達しました。これにより、IoT デバイスメーカーは同社を通じてプールライセンスを取得できるようになりました。この取引は、その種の最初の ものであり、技術開発者と実施者をそれぞれ代表する 2 つの欧州組織によって達成され、中小企業を念頭に置いた仕組みとなりました。
勢いを増すライセンシング
Wi-Fi 6 プログラムは、今年に入ってもライセンシングの勢いを増し続けました。2023 年第 4 四半期から 2024 年第 1 四半期にかけて 11 件のプールライセンス契約 が締結されました。8 月には、 Acer との契約という形で大きな進展がありました。この取引は市場で大きな注目を集め、提示された FRAND 条件が妥当であることをしっかりと裏付け、2025 年に向けてプログラムの位置づけをより確かなものにしています。
プログラムの拡張
セルラー IoT プログラムに参加する特許権者は 34 に増え、2024 年にはアジアのイノベータの間で大きく浸透しつつあります。ZTE、TCL、SK Telecom が 1 月に参加 しました。続いて、LG Electronics、KT Corporation、Vodafone が 9 月に 参加しました。重要なのは、これにより、NB-IoT および LTE-M SEP 全体に対するプールのシェアが 50% を超えたことです。
一方、 Wi-Fi 6 プールは Orange を 最新のライセンサーとして迎え入れ、すでに Huawei Technologies、MediaTek、Mitsubishi Electric、Panasonic、Philips、SK Telecom、Wilus が参加している主要なイノベータグループに加わりました。
最後に、 5G マルチモード プログラムは 1 月に NTT が 参加 したことで、メンバーが 16 社になりました。
新メンバー
シズベルは、シニアリーダーシップチームに数名の IP 分野の専門家を迎えました。
1 月、Joff Wild がシズベル初のコンテンツおよび戦略コミュニケーションの責任者に 就任 しました。同氏は、ジャーナリズムの 30 年のキャリアを引退した後、直近では IAM の編集長を務めました。
3 月には Steve Jedlinski が法律顧問に任命されました。15 年間の民間法律事務所を経てシズベルに入社し、最近では Holland & Knight のシカゴに拠点を置く IP グループでエクイティパートナーとして活躍しました。5 月に行われた Sisvel Insights インタビュー で経歴と新しい役割について語っています。
9 月にシズベルの事業開発部門の責任者に 指名 された Jukka Nihtilä は、幅広い権限を持って業務を行い、新しいビジネスチャンスを特定し、既存のビジネスチャンスを強化すると同時に、才能あるチームの知識とスキルから最大限の力を引き出せるようにします。当社に入社する前は、Nokia で優秀なキャリアを築いており、直近では事業開発、マルチメディア、および新規セグメントの責任者を務めました。
私たちの声を届ける
今年は、シズベルの幅広い技術、法律、取引、戦略的専門知識をより広範な特許コミュニティや政策立案者に紹介するにあたって重要な年でした。
Sisvel Insights ページのコンテンツを定期的に作成しました。これには、法律の分析、プログラムの最新情報、インタビュー、意見などが含まれています。週刊および月刊 メールニュースレター を発刊して、シズベルおよびより広範なライセンスの世界における最新の出来事について、クライアントや他の人々に情報を提供しました。
セルラー IoT プログラムで 教育サイト と、 情報啓発キャンペーン を立ち上げ、IoT 企業がライセンスを理解できるよう支援しました。 Sisvel Connect 2024 がバルセロナで開催され、一週間、シズベルコミュニティが一堂に会して学習やネットワーキングを行いました。また、 IAM、 la Repubblica 、 The Parliamentなどの出版物にもメッセ ージを発信しました。
Sisvel Insights:2024 年に最も読まれた記事トップ 10
今年のミッションは、シズベルグループの優れた専門知識を紹介することであり、 Insights ページで共有するコンテンツを大幅に増やしました。全社の専門家から協力が得られ、市場、プログラム、および政策に関する幅広い事項に関する分析を共有できました。2024 年に最も読まれた記事は次のとおりです(時系列順)。
1.重慶で行われた Nokia 対 OPPO 裁判のグローバル FRAND 料率裁定について、
Donald Chan 氏 (5G マルチモード プログラムマネージャ)は、1 月に中国の裁判所が下した画期的な SEP 判断に関して最も早く、鋭い分析の 1 つを発表しており、この記事は、今でも貴重な参考資料となっています。
2.シズベルの Wi-Fi 6 パテントプールでライセンシーが急増
Wi-Fi 6 プログラムを管理している Giorgia Varvelli から寄せられたライセンシングの最新情報は、大きな注目を集めました。このプールはその後も勢いにはずみをつけ、数ヶ月後には Acer との契約 が発表されました。
3.ホールドアウトに物申す
ライセンスプログラム責任者 David Muus は、ホールドアウトを認めた一連の裁判所判決は FRAND ライセンシング契約の締結を妨げる大きな障害であると評しました。また、ライセンス取得の意思のないライセンシーがイノベータ、競合他社、消費者に及ぼす害について、個人的な経験を共有しました。
4.パテントトロールは欧州だけの問題ではない
シズベルの Joff Wild のこの記事は、欧州におけるパテントトロール活動の脅威に関する悪意のある主張に異議を唱えました。4 月に発表されたこの記事は、今も続いているビッグテックによるロビー活動に警鐘を鳴らしました。
5.InterDigital 対 Lenovo の控訴審判決から学ぶ FRAND の教訓
FRAND とロイヤリティの責任者である Donald Chan は、89 ページに及ぶ判決から幅広い論点を網羅した必読の分析記事の中で、2024 年の最も重要な SEP 判決の ひとつについて、5 つのポイントを解き明かしました。
6.ETSI 知的財産権(IPR)ポリシー策定の真実
ETSI IPR 政策の起源と目的に関する誤解を正そうとする Ruud Peters の新しい論文にスポットライトを当てています。この重要な論文がより多くの聴衆に届くように支援できたことを非常に嬉しく思います。
7.今こそ EU の SEP 規制を見直す好機
シズベルの Jake Schindler が寄稿したこの 9 月の論説記事は、最新のドラギレポートに照らして EU SEP 規制を分析した最初の記事であり、完全な再考を訴えています。
8.欧州は米国の特許論争に見られるような歪みを回避すべき
Joff Wild は、6 月に JUVE Patent が発行した Unified Patents の記事でシズベルおよびその他の企業が歪曲されて描かれていたことに対し、「これは欧州の特許を巡って悪意ある言説が広がっていることのさらなる証拠である」と強く反論しました。
9.セルラー IoT 特許ロイヤリティ:詳細分析
セルラー IoT プールを運営している Sven Torringer は、プログラムのロイヤリティ料率の詳細な説明を公開しました。この記事には Qualcomm、Avanci などとの比較が含まれており、市場から大きな関心を集めました。
10.「Massive」IoT は Ericsson にとって大きなチャンス
シニアライセンスディレクターの Thomas Choi が、シズベルの セルラー IoT プログラムの創設メンバーとしての役割を含め、Ericsson の IoT ライセンスに対するアプローチについて語りました。